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夏に負けないPart-2(月刊「健康医学」2010年7月号)編集部 成田知栄子

パート1では陰陽論と夏の関係について解説しました。今回は紫外線について解説してまいります。

 

●パート2.太陽の光にご注意!

 

■紫外線の恐怖

紫外線対策夏の悪魔的存在のひとつに太陽の紫外線が挙げられます。みなさんは、紫外線対策を行っているでしょうか?紫外線の浴びすぎによる目や皮膚などに対する数々の健康被害が報告され、「紫外線は健康の大敵」という認識が定着してきました。
太陽の光の紫外線は、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類あり、このうち地表まで届くのはUV-AとUV-Bです。紫外線は、オゾン層によってある程度吸収されますが、環境問題で指摘されているとおり、「オゾン層の破壊」によって、私たちが浴びる紫外線の量が増加してきています。2006年の気象庁のデータによると、過去27年間で1.7%増加しています。オゾン層が減少すると、どのくらいリスクが上がるのか?という日本人の公式データは報告されていませんが、様々な肌の色の人が混在するアメリカのデータによると、オゾン層が1%減少した場合、皮膚ガンの発生率が2%増加、白内障で失明する人は年に10〜15万人増加すると報告しています。

 

■紫外線は体内で蓄積される

紫外線対策紫外線による健康への影響は、急性のものと慢性のものがあります。
紫外線を浴びた量は、傷害蓄積されていきます。ですから、若い頃多くの紫外線を浴びると、ある年齢に達した途端、急にシミやシワができたり、皮膚ガンや白内障などの病を発症するとされています。農業や漁業など屋外で仕事をする人、屋外で長い時間活動してきた人に30歳以降に翼状片という視力障害が起こる確率が比較的高いといわれています。

 

■肌の防御機能

見えない紫外線の恐怖から守ってくれる機能が、私たち人間の皮膚に備わっています。その中で一番活躍するのがメラニン色素です。
メラニン色素というと、美白肌の大敵と思われていますが、メラニンは、紫外線、可視光線、赤外線を吸収し、細胞へのダメージを少なくしてくれる強い味方です。
皮膚に紫外線が当たると、その一部は、表皮の角質層で反射され、残りは皮膚の中に侵入してきます。その時、表皮の基底層に当たるメラノサイトが刺激を受け、メラニン色素を作り出します。メラニン色素は、紫外線を吸収し、細胞を傷つけないようにバリアしてくれます。
しかし、長時間、紫外線を浴び続けているとバリア機能の許容範囲を超え、深刻なダメージが出てきます。

 

■紫外線による恩恵

ビタミンDは、骨の形成維持に必要な栄養素です。食物からだけでなく、人間の体の中でビタミンDを合成することができます。それを合成している場所は、皮膚です。その際に欠かせないものは、紫外線です。皮膚が紫外線に当たると、ビタミンDの前駆体である「プレビタミンD」が、体内のコレステロールを利用して、「ビタミンD」に変換されます。
ビタミンDの主な働きは、カルシウムやリンの代謝です。皮膚で作られたビタミンDは、産生されるとすぐに運ばれるため、食物から吸収されるビタミンDよりも、体の中で利用されやすいと言われています。
だからといって、日焼けするほどの日光浴は必要ありません。環境省のマニュアルで薦められているのを参考にすると、「両手の甲くらいの面積が15分間日光に当たる程度、又は、日陰で30分過ごす程度」となっています。

 

■日焼け回復には栄養補給

日焼けの回復は、体の陰陽バランスが整い、「脾」「肝」「肺」「腎」の働きがよい状態にすることが一番です。つまり、新陳代謝が良い状態であると、数週間程度でサンタン(皮膚に色素沈着が起きたもの)がなくなります。
そのためには、タンパク質合成やホルモン、免疫に必要なアミノ酸ビタミンCの補給が十分であることが重要です。胃腸に優しい消化のいいものを食べて栄養補給。そして、日焼けで陽の気が強くなっていますので、陰を補う水分補給をしましょう。
日焼け自体は、病気ではありませんが、日焼けを老化に変えないためには、病を治療するつもりで、栄養補給を心がけた方がいいかもしれません。また、細胞の修復は、夜10時〜午前2時の間に行われます。日焼けした当日は、早めの就寝を心がけるといいでしょう。日焼けの過程

 

■紫外線に強くなる食べ物

紫外線に負けない食べ物紫外線に当たると活性酸素が増えます。この活性酸度が、ガン細胞の原因や細胞の老化を早めるといわれています。紫外線に強い肌になるためには、食事を工夫してみましょう。

 

■日焼け跡の肌の処理

不本意にも、強い日光に長く当たってしまい赤くなってしまった急性の日焼け。ヒリヒリ、火照りがと良くなり大変です。体は、その熱を下げようと働きますので、体力が消耗しやすくなっています。火傷と同じですので、日焼けしてしまった当日は、とにかく「冷やす」事が大切です。

 

■黒酢ローションがオススメ

日焼け後の肌の保湿に、化粧水をたっぷりパッティング、キュウリでパック...などいろいろな方法がありますが、黒酢ローションを使ってみてはいかがでしょうか?

※黒酢ローションのオススメは臭いのマイルドな黒酢大麦、肌トラブルの多い方には黒酢玄米がよいでしょう。

※日焼けの程度にもよりますが、日焼けした肌、また肌に傷があるととてもしみます。しかし、その後の日焼けの回復が早いと言う報告も多くよせられています。濃いほど刺激を感じますので、日焼けの度合いや肌の状態を見ながら濃さを調整して下さい。

 

Part-3「暑さにご注意!」に続く