
健康情報小ネタ集
肝腎要の腎臓病対策 Part-6 (健康医学季刊誌 展望「33号」より抜粋)
前回に引き続き「腎臓の治療法」を解説しましょう。
■腎の治療法 Part-3「冷え性」
腎は冷え性と密接に関わっています。冷え性に対してただ漠然と質問をすると、「体が冷えます」くらいの言葉しか返ってきません。しかし、根堀り葉堀聞くことで、どこがどのように冷え性なのかが見えてきます。冷え性の方達は足先や手先が冷えやすい傾向にあり、特に足が異常に冷えている場合が多いのです。
足の冷えは、特に冷える場所や、何処まで冷えるのかに差があります。足の裏が冷える人、足の甲が冷える人、指先が冷える人、足首から下全体が冷える人など、冷える部位は人によって大きく異なります。さらに、足が冷える、ふくらはぎが冷える、太ももが冷える、おしりが冷える、腰が冷えるなど、冷えが押し寄せている高さの上限も、人によって違います。冷えが上部に達している人ほど、その症状は重いといえます。
これに対処するにはバンキーと、身体を温める補助療法の組み合わせが最適です。冷えに対処するツボは腎経の(4)築賓や胆経の(9)陽関です。健康医学では胆経を冷え込みの集まる場所として、冷えの治療に多用してきました。胆経は確かに冷えには有効な経絡ですが、決まったツボを刺激しても決まった効果が現れないことが時にあります。人それぞれの体質によってツボも反応が変わっていることもあるのです。良いと言われるツボを試してみても効果が現れにくいときは、知恵をめぐらせて自分にあったツボを探した方が良い場合もあります。
冷え性の治療では指標となる経絡がいくつかあります。陽明経・太陽経・少陽経と陽のつく経絡は元来、経絡自体に熱を有しています。その陽経に位置するツボで、先に紹介した二穴はもとより、胃経の(16)足三里、(17)上巨虚、(18)下巨虚、胆経の(10)陽陵泉、[12]丘墟(きゅうきょ)、膀胱経の(32)大郄、(33)浮郄、○合陽、(26)跗陽はよく使用します。足元を暖める局所的なツボとして、腎経の(1)湧泉、[2]太谿(たいけい)、胆経の[12]丘墟などは有効に使用できるでしょう。
腎自体が弱って体が冷えるなら、小腸系の募穴[16]関元、膀胱経の(18)腎兪、腎の背部色素反応点の5号吸着具1個分周辺にをかけたり、暖めるなどをした方が良いでしょう。関元は小腸系の募穴でバンキーありながら腎と深いつながりがあり、古来より腎を治療するツボとして使用されてきました。



■腎の治療法 Part-4「耳鳴り・耳の症状」
耳鳴りに年中悩まされている人の話を聞いていると、一つのことに気付いてきます。耳鳴りは身体の疲れで増悪してくるものであると。このことから考えると、耳鳴りの治療は疲れをとるだけでも成立してしまうのです。疲れをとるだけでも耳鳴りの治療が出来るということは、全体治療が適しているともいえます。
耳鳴りの中には背部や腹部だけの全体治療ではとれないものがあります。その時は手法を少しだけ変えて、経絡を使用して治療すれば良いのです。耳鳴りに有効なツボは腎経の[2]太谿(たいけい)、(3)水泉、肝経の[2]太衝、 大腸経の[2]合谷、三焦経の(13)翳風(えいふう)、(15)聴宮、胆経の○聴会などです。予防として、疲労を残さないために湧泉の連続吸引もお勧めです。
腎は耳に開竅(かいきょう)しているので、見の症状は腎経の治療が良く効きますが、腎経の治療以外にも適宜局所的なツボを併用すると効果は上がります。例えば中耳炎や外耳炎などには、腎経の(3)水泉、炎症を抜き去るためには三焦経の(3)外関から三陽絡を使用し、(13)翳風(えいふう)、(15)聴宮は局所のツボとして使用します。
腎と表裏関係をなす膀胱経の[29]京骨や、胆経の(1)風池は耳の治療には外せないツボであることが多いです。
耳は体の側面に位置しているので、側面を流れる経絡の胆経の[12]丘墟(きゅうきょ)、(11)外丘、○聴会は耳の治療にも応用できます。



その他、「インポテンツ、ED」の治療や腎臓病の関連情報は健康医学季刊誌「展望33号」に掲載されていますので、詳細な内容は誌面をご覧下さい。



