
健康情報小ネタ集
バンキー療法をはじめよう 第8章「色素反応は体の中を映す鏡」
Q1.吸着カップをつけた時に、色が濃くなる場所があったりするのはなぜですか?
バンキー療法をおこなうと、たいてい赤黒い跡が残ります。色の濃いところ、薄いところ、その他にもさまざまな施療反応があります。これらの反応の違いは、その部位の状態の違いの現れで、ひいては病状診断へとつながっていきます。
同じ大きさのカップを使い、同じ吸引圧、同じ時間で施療しても、場所によって出方はさまざまです。みごとに赤黒い色が出ることもあれば、逆に全く出ないこともあります。また、コブのように盛り上がることもあれば、時には水疱は現れることすらあります。その他、同じ場所でも施療日によって反応が違うことも珍しくありません。
これらの違いは、ただの偶然でしょうか?それとも何か意味があるのでしょうか?
健康医学ではこれらの施療反応を一般に「色素反応」と呼んでいますが、状態を判断する大切な指標と考えています。そしてこのことは、多くの施療実績をはじめ、血液の分析や観察によっても、体内の様子を反映していることが明らかになってきました。現れた色素反応を見ることで、病状や病んだ部位が分かりますし、施療方針を決めるにも大変参考になるからです。
でも、ひとくちに色素反応といっても、さまざまなものがありますので、まずは色の濃い、薄いという観点から解説していきましょう。
濃い桜色、うっすらとしたピンク色の状態は「健康反応」です。健康な反応というのですから、血液の状態も良好ということになります。お風呂上がりなどの、循環の良くなっている状態を想像すると良いでしょう。
バンキー療法は血液循環を促しますから、人によっては吸着カップをあてたところよりも広い範囲に、この桜色が広がっている場合もあります。そしてここが大切なのですが、健康反応の場合、赤黒い施療の跡が翌日まで残るというようなことはありません。
また、全身が健康反応しか現れないという状態であれば完全な健康体という事になりますが、実際にはそう簡単ではありません。相当に健康に自信があっても、どこかしらには良くない反応がある、というのが実情でしょう。全身の健康反応というのは、大きな目標といったところだと思います。
続いて、血液の渋滞もひどくなっていくにつれて、赤黒い施療跡の色も濃くなって行きます。赤血球は赤いのですから、たくさん重なっていれば色も濃く、赤黒くなっていく道理です。はなはだしい場合は、黒紫色といった印象のときもあります。呼び名としては色の濃さの程度によって「色素反応(中)」「色素反応(大)」と呼んでいます。
従って、基本的に色の濃く出たところは悪いところ、と解釈してかまいません。この赤黒い色は目立ちますし、まず見落とすことはないでしょう。
ところが問題なのは、色の現れない「虚の反応」です。色が出ないために、うっかり健康反応と間違えがちです。健康反応との違いは、健康反応のうっすら桜色に対して、無反応に近い印象で、むしろ白いとすら感じさせることもあるほどです。
ピンクや赤といった色が現れないということは、その場所に赤血球が少ないことを意味しているはずです。末梢の血液は均質ではありませんし、分布も健康状態によって一定ではありません。部分的な虚血状態や、血液が薄くなっている状態と考えられます。また、虚の反応が全身に及んでいるような場合には、貧血症や相応の衰弱が予想されます。
虚の反応は目立ちませんから見落としがちですが、ヒントがないこともありません。時には吸着カップがくもったり、吸着カップをはずすと臭かったりすることもありますから、気をつけて観察して頂きたいと思います。
Q2.色はあまり出ないのに、皮膚が盛り上がって硬くなりました。これも色素反応の一種ですか?
それは「凝固反応」だと思います。おっしゃるように、色はあまり出ないことも多いのですが、頭や肩、背中といった部位では、よくコブのように盛り上がることもあります。また腰などの部位では、あまり盛り上がっては見えませんが、皮膚に大きな特徴が現れています。毛穴が非常に目立ち、一語の肌のようなブツブツ状に見えます。
これは、おそらく老廃物や疲労物質をため込んだ、非常に良くない反応と思われます。余計な物がたくさんあるから、盛り上がったり、固くなったりするのでしょう。場合によっては色の濃さよりも、この凝固反応を中心に施療を組み立てる必要もありますから、ぜひ覚えて頂きたいと思います。
他にも、水疱が現れる「水疱反応」があります。これは、小さな水ぶくれのようなもので、薄皮一枚の下に体液が溜まっています。最初は1個から数個現れ、吸着を続けていると数も大きさも増えてきます。
水疱反応は、強い吸引圧で長時間の施療をしていると現れやすいのは当然ですが、問題なのは弱い吸引圧であっと言う間に出て来る場合です。この水疱液を排出することで病いが好転することが多くあります。
ただ、体液の排出はしっかりとした栄養の補給がないと体力の低下を招く、という側面があります。また、他人に行うと医師法に触れますし、シミのような跡が残ることもあります。
水疱治療は施療効果も大きいですが、さまざまな注意も必要な反応と言えるでしょう。水疱の処理方法については、衛生を心がけることは当然ですが、専用の酸性皮膚剤なども用意されていますので、バンキー療法をよく知っている方にお尋ね下さい。
「紫斑反応」というものもあります。これも色の出ないこともあるのですが、深いところにコリコリとしたシコリに触れることができます。慢性化した病い、深い病い、と考えられています。また、シビレ感を伴うことが多い、との体験談もあるようです。
その他にも、点状に赤色の現れる「急性反応」、斑点に色の出る「斑点反応」などがあります。また、これ以外にも、灰色の反応や紫色がまだらに現れる反応、中心部だけ色が抜けている反応など、様々な情報が寄せられています。反応と病状の関連など、これからの研究課題です。
いずれにしても、吸引の圧や時間など、同じ条件で施療したにも係わらず他の場所とは異なる、際立った反応が現れた場合、あるいは日頃とは違った反応が出た場合には注意が必要だと思います。健康反応以外は良くない反応ですし、特徴や変化が大きいほど正常ではない、つまり病変との関連深さが疑われるからです。
色素反応を見る感性がみがかれてくると、施療技術は一歩前進です。どの場所に良くない色素反応が現れたかで、相当に実際的な診断が可能になってくるからです。せひ、色素反応には注目して頂きたいと思います。

■第9章 背部色素反応で診る!
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■第24章 栄養代謝に大切な役割が〜肝経
健康医学社 教育研修・編集企画グループ「バンキー療法をはじめよう!2」より



